会社HPをAIに作ってもらう:6ツール徹底比較(Claude / Gemini / Claude Code / Codex / Gemini API / Google AI Studio)

会社HPをAIに作ってもらう:6ツール徹底比較(Claude / Gemini / Claude Code / Codex / Gemini API / Google AI Studio)
目次

会社のホームページをAIで作りたいと思ったとき、「どのAIツールを使えばいいのか?」と迷う方は多いでしょう。

一口に「AI」といっても、チャットで相談できるもの・自律的にコードを書くもの・APIとして呼び出すものなど形態はさまざまです。本記事では「会社HP制作」という観点から、代表的な6ツールの得意・不得意を整理します。


6ツールのポジション早見表

ツール形態主な利用者HP制作の手軽さ
Claude(claude.ai)Webチャット誰でも★(手軽・コピペで使う)
Gemini(gemini.google.com)Webチャット誰でも★(手軽・コピペで使う)
Google AI StudioWebブラウザ(開発者向けUI)非エンジニアも可★★(プロンプト調整・実験向け)
OpenAI Codex(CLI)CLIエージェントエンジニア★★★(要ターミナル操作)
Claude CodeCLIエージェントエンジニア★★★(要ターミナル操作)
Gemini APIREST API開発者(要実装)★★★★(APIコール実装が必要)

手軽さが高いほど非エンジニアでも使いやすいですが、自動化・自律実行の度合いは下がります


Claude(claude.ai)

概要

AnthropicのAIチャットサービスです。ブラウザまたはアプリからすぐに使えます。コード生成・文章作成・相談など幅広く対応し、無料プランでも基本機能を利用できます。

会社HP制作でできること

  • HTML / CSS / JavaScript のコードをチャット形式で生成
  • 「シンプルなコーポレートサイトのTOPページを作って」など自然言語で依頼可能
  • 生成したコードに対して「もっとシンプルに」「ナビゲーションを追加して」など会話で修正できる
  • 会社概要・サービス紹介・お問い合わせなどの文章コンテンツの文案を生成
  • デザインの方向性やサイト構成のアドバイスを相談できる
  • 画像(スクリーンショットやデザイン案)をアップロードして「このデザインを参考に」という指示が可能(有料プランのみ)
  • Projectsでコンテキストを保持しながら継続的に作業できる

できないこと・苦手なこと

  • ファイルの作成・保存は自分で行う——生成コードはコピペが必要
  • コマンド実行・デプロイは不可
  • 複数ファイルにまたがる変更は手動で管理する必要あり
  • 長時間の継続作業には向かない(コンテキスト上限あり)

こんな人向け

  • エンジニアでなくてもまずHTMLを生成してみたい人
  • サイトの文章コンテンツをAIと相談しながら作りたい人
  • コスト0で試したい人

Gemini(gemini.google.com)

概要

GoogleのAIチャットサービスです。Googleアカウントがあればすぐに使えます。Googleドキュメント・スプレッドシートとの連携や、Google検索との統合が強みです。

会社HP制作でできること

  • HTML / CSS / JavaScript のコードをチャット形式で生成
  • 「会社のコーポレートサイトのトップページのHTMLを作って」など自然言語で依頼可能
  • 生成コードをコピーしてエディタに貼り付けて使う
  • Googleドキュメントに書いた会社情報をもとにコンテンツを生成できる
  • 会社概要・採用ページなどの文章コンテンツの文案生成
  • 画像アップロードによる参考デザインの読み取りが可能
  • 最新のWeb情報を参照した提案ができる(Google検索連携)

できないこと・苦手なこと

  • ファイルの作成・保存は自分で行う——生成コードはコピペが必要
  • コマンド実行・デプロイは不可
  • 複数ファイルにまたがる管理は手動
  • Claudeと比較して長文の一貫性がやや劣る場面がある

ClaudeとGeminiのチャットの比較

比較項目Claude(claude.ai)Gemini
日本語の自然さ
コード生成の精度
Google連携◎(Gドキュメント等)
最新情報の参照△(学習データ依存)○(検索連携あり)
無料枠
画像アップロード○(有料プランのみ)

Claudeはコード生成と日本語品質、GeminiはGoogle連携と最新情報アクセスが強みです。

こんな人向け

  • Googleワークスペースを使っている会社で情報をシームレスに活用したい人
  • 最新のトレンドを踏まえたコンテンツを生成したい人
  • コスト0で試したい人

Google AI Studio

概要

ブラウザ上でGeminiモデルを試せる開発者向けのWebインターフェースです。通常のGeminiチャットより細かいパラメータ調整ができ、プロンプトの実験に向いています。

会社HP制作でできること

  • GeminiにHTMLコードを生成させてコピーして使う
  • システムプロンプト(AIへの事前指示)を設定して一貫したトンマナのコードを生成
  • 画像をアップロードして「このデザインを参考にHTMLを作って」という指示が可能
  • 文章コンテンツ(会社概要・サービス紹介)の文案生成
  • 温度(creativity)などのパラメータを調整して出力の多様性をコントロール
  • プロンプトをテンプレート化して繰り返し使える

できないこと・苦手なこと

  • ファイルの作成・保存・編集は自分で行う必要がある
  • コマンド実行・デプロイは不可
  • 複数ファイルにまたがる変更は手動で反映する必要あり
  • 通常のGeminiチャットとできることはほぼ同等(違いはUIと細かい設定の有無)

通常のGeminiチャットとの違い

Google AI Studioは、Geminiをより細かく制御したい開発者向けの画面です。エンドユーザーが普段使う場合は通常の gemini.google.com で十分です。

こんな人向け

  • Geminiのプロンプトを繰り返し調整しながら最適な出力を探したい人
  • 将来的にGemini APIを使う前の検証環境として使いたい開発者

OpenAI Codex(Codex CLI)

概要

OpenAIが提供するCLIベースのAIコーディングエージェントです。Claude Codeと同様、ターミナル上でAIが自律的にコードを書き・実行します。内部モデルはGPT-5.4系を使用。

会社HP制作でできること

  • HTML / CSS / JavaScript のファイルを自律的に生成・編集
  • フレームワークのセットアップとプロジェクト構築
  • npm installgit init などのコマンドを自分で実行
  • コードの説明・ドキュメント生成
  • テストコードの自動作成

できないこと・苦手なこと

  • GUIなし・ターミナル前提——コマンドライン操作が必要
  • Anthropic系(Claude)と比較すると日本語の指示精度がやや落ちることがある
  • デプロイ作業は手動または別途設定が必要
  • ビジュアルデザインの確認は人間が行う必要あり

こんな人向け

  • OpenAIのモデルをすでに使い慣れているエンジニア
  • GPT-5.4の最新性能をコーディング作業に活かしたい人

Claude Code

概要

AnthropicのCLIベースのAIエージェントです。ターミナル上で動作し、ファイルの読み書き・コマンド実行まで自律的に行います。

会社HP制作でできること

  • HTML / CSS / JavaScript のファイルを自律的に生成・編集
  • ディレクトリ構成からコーディングまで一気通貫で対応
  • React・Vue・Astro・Hugoなどのフレームワーク利用も可
  • npm installgit init などのコマンドを自分で実行
  • 既存コードの修正・リファクタリング・バグ修正も指示だけでOK
  • デザインの要望を自然言語で伝えられる(日本語精度が高い)
  • 複数ファイルにまたがる変更を一括で実施できる

できないこと・苦手なこと

  • GUIはない——操作はすべてターミナル(コマンドライン)
  • サーバーへのデプロイは別途設定が必要(自動化は可能だが追加作業あり)
  • ビジュアルデザインの微調整は人間が目視で確認が必要
  • AIの出力が要望とずれることがある——レビューと修正の繰り返しが前提

Codex CLIとの違い

比較項目Claude CodeCodex CLI
開発元AnthropicOpenAI
内部モデルClaude 3.x〜4.xGPT-5.4系
日本語対応◎ 高精度○ 良好
ファイル操作
コマンド実行

機能的にはほぼ同等で、どちらを選ぶかは使い慣れたモデルの好みで決まることが多いです。

こんな人向け

  • ターミナル操作に慣れているエンジニア
  • ゼロからサイト一式を自動生成させたい人
  • 既存サイトの改修・機能追加をAIに任せたい人

Gemini API

概要

GoogleのGeminiモデルをプログラムから呼び出すREST APIです。「API」という名の通り、呼び出すプログラムを自分で書く必要があります。

会社HP制作でできること

  • コード生成・補完のAPIとして自前アプリに組み込める
  • HTMLやCSSのコード片を生成させて取り出す
  • コンテンツ(文章・コピー)の生成・翻訳
  • 画像の説明文生成(マルチモーダル対応)
  • CMSや社内ツールへのAI機能追加

できないこと・苦手なこと

  • APIを呼び出すコードを自分で実装する必要がある
  • ファイルの読み書きやコマンド実行は自分でプログラムに組み込む必要あり
  • 「HP制作そのもの」を自動でやってくれるわけではない
  • GUIなし、エージェント機能もなし(単発の入力→出力)

利用イメージ

import google.generativeai as genai
import os

genai.configure(api_key=os.environ.get("GEMINI_API_KEY"))
model = genai.GenerativeModel("gemini-2.5-flash")

response = model.generate_content(
    "会社のトップページ用のHTMLを生成してください。業種: IT企業"
)
print(response.text)

生成されたコードをコピーして自分で貼り付けるか、このようにプログラムで処理します。

こんな人向け

  • GeminiをHP制作ツールに組み込みたい開発者
  • コード生成をパイプラインに自動化したいエンジニア
  • 自律エージェントではなく、APIとして細かく制御したい人

画像コンテンツの観点

HPには必ずといっていいほど画像が必要です。ヒーロー画像・サービスのアイコン・スタッフ写真・OGP画像など、「どのツールが何をしてくれるか」を整理します。

各ツールの画像対応まとめ

能力ClaudeGeminiGoogle AI StudioCodex CLIClaude CodeGemini API
画像を読み取る(参考デザインの解析)○有料
画像を生成する○(Imagen)○(Imagen)○(Imagen API)
alt属性・説明文の自動生成
画像ファイルの自動配置(src指定等)
OGP画像の仕様指示

自動生成できる画像・できない画像

自動生成できるもの(AIツールで完結)

用途使えるツール
ヒーロー画像・バナー背景Gemini / Google AI Studio(Imagen経由)
サービスアイコン・イラストGemini / Google AI Studio(Imagen経由)
OGP画像のデザイン案Gemini / Google AI Studio
alt属性・キャプション文章Claude / Gemini 全般
SVGアイコンのコードClaude / Gemini / Claude Code / Codex CLI

手動で用意が必要なもの

用途理由
会社ロゴブランドのオリジナル資産。AI生成は著作権リスクも伴う
スタッフ・代表の顔写真実在人物の撮影が必要
オフィス・施設の写真実際の場所の撮影が必要
製品・サービスの実写信頼性のため実写が求められる場面が多い

画像生成の現実的な使い方

Gemini / Google AI Studio の画像生成は「ヒーローの背景テクスチャ」「サービスページのアイキャッチ」など実写でなくてもよい抽象的な画像に向いています。一方、会社の信頼性に関わるコンテンツ(代表写真・事例写真)はAI生成で代替するとかえって印象を損なう場合があります。

また、Claude Codeは画像そのものを生成できませんが、既存の画像ファイルをHTMLに組み込む指示(パス指定・レスポンシブ対応・遅延読み込みなど)は自律的に行えます。

補足: 本格的な画像生成には Midjourney・Adobe Firefly・DALL-E などの専用ツールを別途組み合わせるのが一般的です。


会社HP制作:6ツール総合比較

評価項目ClaudeGeminiGoogle AI StudioCodex CLIClaude CodeGemini API
非エンジニアでも使える
セットアップ不要
ファイルを自動生成
コマンドを自律実行
日本語での指示
複数ファイルの一括編集
デプロイ支援
無料で始められる
Google連携
既存サイトへの組み込み

◎=特に得意 ○=可能 △=条件付きで可 ✗=不可・対象外


どれを選ぶべきか

「とにかく今すぐ試したい」「コードが書けない」→ Claude または Gemini

最もハードルが低い選択肢です。ブラウザを開いてチャットするだけで、HTMLの叩き台が手に入ります。

  • コードの品質・日本語の自然さ を重視するなら → Claude
  • Googleドキュメントの内容を活用したい、最新情報を参照したい → Gemini

生成されたHTMLをコピーしてテキストエディタに貼り付け、ブラウザで確認するところから始めましょう。

「叩き台を徹底的に試行錯誤したい」→ Google AI Studio

通常のGeminiチャットより細かいプロンプト調整ができます。同じ指示でも出力がどう変わるか実験したい場合に向いています。ただし、できることはGeminiチャットとほぼ同等です。

「エンジニアがいる・ターミナルが使える」→ Claude Code

指示するだけでファイル生成からコマンド実行まで自律的にこなします。日本語指示の精度が高く、複数ファイルにまたがる本格的なHP制作に最も向いています。

# インストール後、プロジェクトディレクトリで実行
claude "会社のコーポレートサイトをHTML/CSSで作ってください。
ページ構成: トップ・会社概要・サービス・お問い合わせ
業種: ITコンサルティング、シンプルでプロフェッショナルなデザイン"

OpenAIのモデルに慣れているエンジニアは Codex CLI でも同等のことができます。

「AIをCMSや社内ツールに組み込みたい」→ Gemini API

AIが生成したコンテンツをシステムに自動反映する仕組みを作るなら、Gemini APIが適しています。ただしAPI呼び出しプログラムの実装が必須です。


上級者向け:ツールを組み合わせた制作フロー

スキルが高いほど「1つのツールで完結させる」より「各ツールの得意領域を分担させる」ほうが品質・速度ともに上がります。以下はいくつかの組み合わせパターンです。


パターン1:Google AI Studio で骨子 → Claude Code で実装

[Google AI Studio]
  ↓ ページ構成・デザイン方針・プロンプトを徹底的に試行錯誤
  ↓ 「どんな指示をすれば理想に近いHTMLが出るか」を確立する
[Claude Code]
  ↓ 確立したプロンプトをそのままインプットとして渡す
  ↓ ファイル生成・コマンド実行・複数ページの実装まで一気通貫
[人間]
  ↓ ブラウザで確認・微調整の指示出し

ポイント: AI Studioはコスト低く・素早く試せるサンドボックスとして使い、「このプロンプトで理想の構造が出る」と確認できてからClaude Codeに渡すと無駄な試行錯誤をCLI上で繰り返さずに済みます。


パターン2:Claude で要件定義・文章 → Claude Code で実装

[Claude(チャット)]
  ↓ 「5ページ構成のITコンサル向けHPの要件を整理して」
  ↓ ページ構成・コンテンツ・文章コピーをすべてチャットで固める
  ↓ 「CLAUDE.mdとして出力して」→ プロジェクト仕様書として保存
[Claude Code]
  ↓ 仕様書を読み込んで一気に実装
  ↓ 「CLAUDE.mdを参照してサイトを構築して」

ポイント: Claudeチャットは「考える・整理する」のが得意で、Claude Codeは「作る・動かす」のが得意です。役割を分けることで、コード生成に入る前に設計のブレをなくせます。


パターン3:Gemini で競合調査・素材収集 → Claude Code で実装

[Gemini(チャット)]
  ↓ Google検索連携で競合他社HPのトレンドを調査
  ↓ 「ITコンサル企業のHP構成のトレンドは?」
  ↓ Imagen でヒーロー画像・アイキャッチを生成・保存
[Claude Code]
  ↓ 収集した画像ファイルをプロジェクトに配置
  ↓ Geminiで調査したトレンドを参考にHTML/CSS実装

ポイント: Geminiの最新情報アクセス画像生成を素材集めに使い、実装はClaude Codeに任せる分担です。


パターン4:Gemini API でコンテンツ自動生成 → Claude Code でHP実装

[Gemini API]
  ↓ 会社情報(JSON)を渡して各ページのコピーを自動生成
  ↓ サービス紹介・採用ページ・ブログ記事などを一括生成
[Claude Code]
  ↓ 生成されたコンテンツをHTMLに組み込む実装
  ↓ CMSとの接続・デプロイスクリプトの作成

ポイント: 多言語展開や定期的なコンテンツ更新が必要なHPに向いています。Gemini APIでコンテンツ生成を自動化しつつ、HPのコード基盤はClaude Codeで構築するパターンです。


組み合わせパターンの選び方

状況推奨パターン
デザインの方向性が固まっていないパターン1(AI Studioで実験 → Claude Code)
コンテンツ・文章が固まっていないパターン2(Claude で設計 → Claude Code)
競合調査や画像素材が必要パターン3(Gemini で調査・生成 → Claude Code)
多言語・大量コンテンツが必要パターン4(Gemini API で生成 → Claude Code)

共通しているのは「最終的な実装はClaude Code(またはCodex CLI)に任せる」という点です。チャット系AIはアイデア出し・設計・素材集めに、CLIエージェントはファイル生成・コマンド実行・デプロイに、という役割分担が高スキルな活用の基本形です。


おすすめの進め方

非エンジニアがHP制作を進める場合の現実的なステップ:

  1. Claude か Gemini でHTMLの叩き台を生成(無料・すぐできる)
  2. 生成コードをテキストエディタに貼り付けてブラウザで確認
  3. チャットで「ここを修正して」と繰り返し改善
  4. 本格制作が必要になったら エンジニアに Claude Code で実装依頼

まとめ

ツール一言まとめ
Claude一番とっつきやすい。日本語精度◎。まずここから
GeminiGoogle連携と最新情報が強み。Gドキュメント活用に向く
Google AI Studioプロンプト実験向け。基本はGeminiと同等
Codex CLIエンジニア向け自律エージェント。OpenAIモデルが好みな人向け
Claude Codeエンジニア向け自律エージェント。日本語指示が最も得意
Gemini APIシステム組み込み用。HP制作そのものには使わない

「会社HPを作りたい」という目的なら、まず Claude か Gemini で叩き台を作り → 本実装はエンジニアが Claude Code で対応 という流れが最も現実的です。